関西空港と玉葱小屋――1:50,000地形図「岸和田」――


昭和33年要部修正「岸和田」 

<関西空港沿岸>

 今から40年以上昔の泉佐野市〜貝塚市。海岸線を見ると角張っていなくて、なめらかな曲線を描いている。自然そのままって感じだ。でもそれで喜んでばかりもいられない。よ〜く見ると海岸線に、これといった護岸設備が無いんだ。

津波・高潮対策は大丈夫だったの?

昭和33年修正1:50,000地形図「岸和田」

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@:南海本線 A:国鉄阪和線 B:水間鉄道 E:國道二六號(紀州街道)

のどかな田園風景
ぱっと見た感じでは、白いところが多い。白い所をよ〜く見ると、つぶつぶが見えるけど、これは田んぼの地図記号。この一帯はのどかな雰囲気が漂っていた。

溜池だらけ
地形図上に
水色で塗りつぶしてあるけど、これらは全て溜池。「田んぼよりも溜池のほうが多い」っていうような所もある。いったいこんなに溜池作って意味あったんかなぁ〜?

この辺りの都市
海岸線沿いに、まるでオアシスのように泉佐野市、貝塚市などの人口密集地があるのがわかる。たぶん船で商いをしていた頃の名残だろう…。

密集地を走る南海本線、郊外を走る阪和線
@の南海本線はAの国鉄阪和線よりも早く開業している。だから、南海は沿岸の密集地を縫うようにして走っている。一方、遅れて開業した阪和線は南海より陸寄りで、
密集地から外れた所を走っているのがわかる。

熊取駅は今の阪和線・快速停車駅なんだけど、南海のような賑やかさはない。和歌山への高速列車にこだわっていた理由もここから来てるのかな?

国道26号線が途切れている?
地図中のEはその当時の
国道26号線。地形図上には國道二六號(紀州街道)という旧字体で表されてる。ところで、この国道26号線、泉佐野市街地に入ると一般道と区別がつかなくなっている。市街地の細部まで表現できるように太い道幅で表現するのを避けたのか、それとも実際に道幅が狭かったのか?

泉佐野周辺(拡大表示部)を見て…

泉佐野駅周辺
駅から海岸に向かって、建物がたくさんあるのがわかる。密集した所に紛れていろんな地図記号を見ることが出来る。“卍”は「寺院」、“○にとげとげ”の形をしたのは「工場」だ。

日根野駅周辺
◎は写真の撮った場所です。地形図には、空港に向かう高速道路なんてものも無いし、建物らしい建物も無かった。でも、玉葱小屋はあったのかもしれない。

 

 

昭和33年要部修正「岸和田」 

岸和田〜泉大津

岸和田市の海岸にはコンクリートの護岸設備がある(拡大表示の岸和田市の「岸」の字の周りの海岸の地図記号)。

平成6年修正1:50,000地形図「岸和田」

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@:南海本線 A:国鉄阪和線 E:國道二六號(紀州街道)

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条里制?区画整理?
岸和田駅の下側は道路で区切られているけど、江戸時代からの条里制の跡なのか?それとも、区画整理されようとしているところなのか???

岸和田競馬?
春木は現在岸和田競輪がある所で有名だ。が、この当時競輪場の表示がなく、別の場所に、競馬場があったのが確認できる。なお、岸和田競馬という言い方が正しいかどうかは私には解らない。

今、岸和田競輪場のある所(地形図上の“?”)に点線の2重丸の表示がある。競輪場以外の何か違う目的で使われていたのかなぁ?

 

平成6年修正「岸和田」 

<関西空港沿岸>

平成6年9月4日に開港した関西空港。この地形図はまだ空港が出来たばっかりの頃のものだ。そのせいか、りんくうタウンには建物が何一つ無い…。

平成6年修正1:50,000地形図「岸和田」

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@:南海本線 A:JR阪和線 B:水間鉄道 C:JR関西空港線 D:南海空港線 E:旧・国道26号線 F:現・国道26号線 G:関西空港自動車道 G:阪神高速湾岸線

国道26号線
国道26号線はEからFに移っている。Fができたのは関空ができたかなり前になる。2車線・3車線、立体交差は当たり前の道だ。

空港周辺の交通網整備
関西国際空港周辺の道路網が整備されている。開港に合わせて造られたのは以下の通り。

連絡橋を利用すると金がかかる。道路も割高だし、鉄道も割高だ。南海ではなんば〜関空の運賃はなんば〜和歌山市の運賃と同額だし、JRに至っては天王寺〜関空の運賃は天王寺〜和歌山の運賃より200円高い。

 

空港島の地盤沈下
2000年12月8日にNHKで、空港島の地盤沈下についての特集があった(関西地方のみ)。話によると、埋め立てで造られた空港島の地盤沈下量が想定していたものより大きいらしい。特集では、その原因や関西空港の建物がそんな地盤沈下に対応できる(すごい)構造になっていることを紹介していた。

そんな話を聞くと国土地理院の地形図の事を思い出す。「次に発行される地形図をみれば、その地盤沈下を確認することが出来るのか?」注目してみたい。

泉佐野周辺(拡大表示部)を見て…

りんくうタウン
関空の対岸、りんくうタウンは泉佐野市街地のすぐそばにある。この地形図は関空が開港するかしないかの時期に測量されたものだから、りんくうタウンには道路だけで何も描かれていないけど、現在では、商業施設・遊園地などが建っているそうだ。

連絡橋
関空へと向かう連絡橋を見ると道路部分だけしか表記されていない。これは、連絡橋の道路部分は上層、鉄道部分は下層になっていることを示している。瀬戸大橋なんかもこのような表現をしている。

確かに、上空から撮った写真に基づいて作っているからこうなるのも仕方がないのかもしれないけど、これでは鉄道部分の情報が無くなったまんまだ。

 

平成6年修正「岸和田」 

岸和田〜泉大津

関西空港から堺市、大阪市に近づくにつれて、都市化がはっきりわかる。建物だらけだ。

平成6年修正1:50,000地形図「岸和田」

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@:南海本線 A:JR阪和線 E:旧・国道26号線 F:現・国道26号線 G:阪神高速湾岸線


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競馬場から競輪場へ
春木駅そばにあった競馬場は現在では「中央公園」になっている。その一方で、春木駅右上には競輪場ができている。南海本線春木駅は競輪開催時に急行が臨時停車していたが、今では空港急行が常時停車している。

湾岸を走る一般道
阪神高速湾岸線とは別に海岸沿いを走る一般道(茶色の矢印)がある。この道も幅の広い道路(両側6車線??)であり、最高速度60km/hまでO.K.だ(ったと思う)。

昔は大阪市内に向かう道と言えば道幅の狭い旧国道26号線だけだったのが、今では何通りもの選択肢の中から選べるようになっている。カーナビも必要になってくるというものだ。

岸和田駅の高架化
高架になるのは道路だけじゃない。南海本線の岸和田駅の周辺の線路表示がちょと違うのがわかります?よーく、見ると線路の両側にちょぼが付いている。そう、これも高架だ。